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2012.02.20

こだわりのホームカミングデイ|國領二郎(総合政策学部長)

東北を襲ったことに比べればささいなことなのだが、学部長として東日本大震災でくやしかった最大のできごとが、2011年3月卒業生の顔を見ながらお祝いを言う機会を失ったことだった。卒業式こそ、偉大な環境情報学部長を擁しているおかげで、インターネット卒業式ができて、ツイッターで若き血を合唱してもらうなど、それなりに楽しく頑張った(次でまだ見られます。全塾 http://live.wide.ad.jp/0323/ 、総環看 http://live.wide.ad.jp/sfc/ 、政メ・健マネ http://live.wide.ad.jp/0329/ )のだが、こちらからは卒業生諸君の顔を見られなかった。テイクオフラリーもキャンセルされた。もっと辛かったのが、最後にキャンパスに来たいと言ってくれた卒業生の皆さんの願いに応えられなかったことで、一部建物の破損や停電があって安全確認ができないまま、3月中はキャンパスの立ち入りが制限され、結局集まることはできなかった。

以来、みんなの顔を見てお祝いを言うまでは、SFCとして震災に負けたままになるような気がしながら一年過ごしてきた。そこで浮かび上がってきたのが、「ホームカミングデイ」として、2011年卒業生だけでなく卒業生全員に集まってもらって、2011年生のテイクオフラリーを応援しつつ、みんなで震災後の世界を語る会をひらくアイディアである。2012年3月24日(土)にSFCキャンパスで行われる。この1年間にSFCが3.11を受けて推進してきた、さまざまな取組みを報告し、未来を議論するセッションと楽しい懇親会を行う予定だ。 https://www.sfc.keio.ac.jp/alumni/hcd.html  で登録ができる(実は登録しないで来てくださっても良いのだが、需要予測ができると嬉しい)ので、ぜひ登録した上で集まっていただけたらと思う。

発表してご案内をしたところ、嬉しいことに、多くの卒業生が協力を申し出て下さっただけでなく、複数の学部長経験者をはじめとする、卒業教員も参加の意向を示して下さった。懐かしく、楽しく、パワフルな顔ぶれで、SFCコミュニティとして震災をのりこえて未来を創る総決起集会ができそうである。

この機会にコミュニティの交流を深めたいという思いで、フェースブックページも作られています。 http://www.facebook.com/events/229230383833082/  「いいね」していただけたり、私も行きます!と言っていただいたりできたら幸いです。

2011年生は当日、晴れ着きて、学位記を持ってきて、一緒に写真を撮りませんか?(2011年以前の卒業生の振袖姿も歓迎です)

(掲載日:2012/02/20)