4月4日の記念式典は、とても感慨深いものでした。20年、まさに成人を迎えるということはどういうことなのか、目の当たりに見る思いがしたものです。
SFCを育て上げて来られた方々、育ってきた方々が一堂に会し、これまで共に刻んできた時の重みを感じつつ、さらに未来に立ち向かう姿勢を互いに確認、励まし合う場であったと思います。
卒業生が学部内で将来を担う立場に現に在ることや、卒業生自らが中心となって記念式典の企画をしていること、その事実に、20年経つということはこういうことなのかと、心底納得し、かつ頼もしく思った次第です。
看護医療学部は、今年10年目に入りました。学部卒業後すぐは、いろいろな実社会の中で実践力を身につける人が多いため、ようやくぼちぼち大学院に戻ってくる卒業生がみられるようになりました。卒業生の多くは自分の力をどこでどのように鍛えるのか暗中模索しているのではないでしょうか。
式典に参加しながら、ふと看護医療学部が20年を迎えるころを想像していました。学部の中心になり、看護医療の世界で実力と発言力を持ち、さまざまなことにチャレンジし、若い世代の代表としてその時代に影響を与えようとする人々が、きっと現れているにちがいないと。
そのころ、30年の総合政策学部・環境情報学部は熟年の味を出しているでしょうか、いやいつまでも不変の若々しいエネルギーに溢れているでしょうか。20年の看護医療学部の存在感は、いま以上に高いことは間違いなく、きっと世界に向かって互いに切磋琢磨しあっているのだろうと思います。
学部が卒業生のホームになるようにしたいし、次代を託せるよう早く育ってほしいという思いが去来する中、20周年記念の感慨に浸っていました。
(掲載日:2010/05/07)