浅間神社年末は、12/28-29に運営委員での合宿があり、日頃のSFCにおける課題の棚卸しをメンバー全員ですることができた。いつも忙しく走っている方々なので、じっくりと夜遅くまで議論できる機会は本当に貴重である。
年が明けて、元旦には、恒例の遠藤地区の新年会に阿川さん、山下さん、事務長の加藤さんと参加した。山本前藤沢市長の時代には朝の9 時からの開始であったが、今年は午後3時からの開催に変更になっていた。妻の実家での新年会を早退して、SFCに車で向かったが、元旦ということで、交通量も少なく予定どおり到着していた。警備員室前で集合した際、まったく予期していなかったのであるが、学生の事件に関する報告があった。昨年、塾長が SFCにも来られ、学生たちに再発防止の注意を喚起した矢先の事件である。本当に遺憾である。グローバルでオープンなSFCを持続していくには、これまで以上に学生たちも我々も自分で自分を律する力が必要だと思っている。今年も、恒例により、新年会の後、中高等部の横にある浅間神社に初詣をし、SFCが穏やかで実り多い一年になりますようにと祈念して、キャンパスを去った。
さてお題の「15年後のSFC」であるが、1990年にSFCに着任した私は、15年後の2024年にはSFCを無事?卒業しているはずである。SFCも創立34年目を迎え、キャンパスの緑は、一段と深みを増し、滞在型郊外キャンパスとしての魅力を充分に発揮しているはずである。2024年1月10日、私が久しぶりに参加したSFCでのホームカミングデイ(HCD)は、こんな感じかも知れない。
三田キャンパスで行われる新年の福澤先生誕生記念会のあと、SFCにてホームカミングデイ(HCD)が、賀詞交換会を兼ねて未来創造塾のホールで開催されるという。例年になく寒い朝なので、自宅から3Dの遠隔で参加するかなと迷ったが、健康維持のため、久々にSFCに出向く事にした。201X年にできた未来創造塾のホールやレジデンシャル施設に入るのは久しぶりである。まわりの緑ともうまく調和しているモダンな施設である。一番手前のハウスの中には、国際的なメディアデザイナーになった人が学生時代に書き残した絵が各階の廊下の壁に残っているという。また、Googleを超えるセマンティック検索エンジンやスマートホン向けユビキタスサービスを開始した会社の社長たちが所属していたハウスには、当時のプロトタイプ作成に使用した古いPCクラスタやセンサーノードが寄贈されているという。ホールの一角に設置されたSFC記念室には、1990年の開設当初からの様々な書籍、古いラップトップPCや卒業生たちから寄贈された懐かしいモノが展示されていた。新しい研究棟では、院生たちに混じって、SFCで作られたネットワークロボットも出迎えてくれた。 15年前の2009年ごろのセグウェイを利用したギクシャクした動きのネットワークロボットとは、全く別のモノであった。さらに、自然言語によるインタフェースも、かなりうるさい雑音がある中でも問題なく利用でき、院生たちとともに我々のエスコートをしてくれた。我々人間との共生がうまく進んできている感じであった。SFCのリアルな空間は、学生たちが創り出す新しいメディアによって、情報空間とのさらなる融合が進み、新しい魅力的なリアル空間に進化していた。
果して、実際は、どのような感じのホームカミングデイになっているのでしょうか?今年からは、未来先導基金の枠組みでSFC未来創造塾運営基金の募金がいよいよ始まります。未来創造塾実現にむけて、ご協力の程、何とぞよろしくお願い申し上げます。
「未来をひらく福澤諭吉展」p.s.
1/10から上野の東京国立博物館表慶館で「未来をひらく福澤諭吉展 」が開催されています。私がお手伝いした2001年1月の福澤諭吉没後100年記念展をさらに上回るスケールですばらしい内容です。時間がある方は、ぜひお立ち寄りください。
(掲載日:2009/01/14)