9月末日をもって、私の “おかしら”生活が終了いたします。この拙い日記をお読み下さいましたみなさまに御礼申し上げます。ときには、「あれ、面白かった。」などと言ってくださる方もいらして、それも励みにさせていただきました。
この2年間、看護医療学部のため、慶應義塾のために何ができたのかと自分に問うてみても、これと取り立てて挙げることのできない不甲斐ない自分ではありましたが、全力で務めたという自負と、大過なくすごしたということでよしとしたいと思います。
逆に、この2年間で自分が何を得たかと問うてみますと、ほんとうにすばらしい経験をさせて頂きました。SFC、三田キャンパスのみならず、いろいろな場面で、多くの方々とお話をさせて頂きました。義塾の財産は“人”であるということがよく分かるような、凄い方々と親しくお話をさせて頂いたこと、その方々が醸しだす雰囲気に触れることができたことが一番の幸せだったと思います。“義塾社中”という言葉の意味を噛み締める日々でもありました。
そのような、いわば完成された“人”とは違う、未来からの留学生である学生たちに触れる機会もこれまで以上に多くありました。授業の中だけでは知ることが難しいような学生たちの活動についてよく知る機会が得られ、自分の学部の学生たちを誇りに思いながら過ごすことができたということは、教師としても最高の幸せでした。
また、管理運営という視点からはITCやメディアセンターなどを含む事務部門との協働は必須のことで、しっかりと仕事をする事務部門の方々に支えられて任務を遂行できたという感謝の念も強く抱いています。
実は、学部長よりも“おかしら”という呼び方のほうが好みに合っているので、この日記を書くことは楽しみでもありました。私が書いた最初の“おかしら日記”には、看護医療学部の応援団を増やしたいと書きましたが、それが達成できたかどうかが最後の気がかりです。おかしら引退後は、まだ1年余、看護医療学部の一員として微力をつくすことになります。
今後とも、看護医療学部をご支援くださいますよう心からお願いして、私の日記を閉じたいと思います。ありがとうございました。
(掲載日:2007/09/27)
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