7月上旬に、三田キャンパスにて政策・メディア研究科の大学院説明会と、中旬にSFCで行われた湘南藤沢中・高等部への学部説明会に出席した。政策・メディアの概要を説明する機会はよくあるのだが、高校生向けの学部説明会は、大変久しぶりであった。かなり昔に、当時総合政策学部の竹中平蔵先生とペアを組んでニューヨーク学院で開催した学部説明会以来である。
さて、大学院説明会の当日は、SFCが毎年行っているホームカミングデイ、七夕祭の日と重なり、説明会の前半が終わり次第、SFCに移動するといった過密スケジュールであった。最初に大学院全体の紹介をし、その後、参加者が個別に政策系と情報メディア系の2名の先生と相談できる形式をとった。政策・メディア研究科紹介のあと、参加者からいくつかの質問を頂いた。修士課程の受験プロセスや後期博士課程に関する質問であったが、印象に残ったのは、社会人コースに関する関心の高さである。SFCは、かなり遠いので、会社に行きながら、後期博士課程に在籍することは本当に可能か?といった内容である。後期博士課程への期待とSFCへの距離感に対する不安が入り混じっての率直な質問である。既に、社会人コースに入学されている方も数多くおられるし、様々な情報ツールやネットワークを使うことにより、スーパーバイザとのコミュニケーションは、より容易になっているので、それほど心配はないのではとお話しした。SFCに戻りホームカミングデイに合流した時は、既に4時20分を過ぎていた。
一方、2つ目の学部説明会は、総合政策学部の國枝孝弘先生とペアを組んで説明会に参加した。会場となったシータ館には、湘南藤沢中・高等部の学生たちだけでなく、保護者の方々も会場に多く見受けられた。大変、熱心に説明に聞き入っていただけでなく、活発な質疑応答が行われた。私は、環境情報学部の説明を行ったのであるが、SFCの歴史、カリキュラムの特徴、教育研究領域、学生生活、卒業後の進路などを説明しただけでなく、意識的に、パンフレットには書いていない部分を強調した。カリキュラムに書かれた科目名一覧では、何の科目(What)が受講できるのかといった座学主体的な情報しか読み取れない。SFCは、実践を重視し、研究会、演習、グループワークといった授業の形式(How)の部分も大きな特徴であると紹介した。またカリキュラムには載っていない隠れたカリキュラムとしてのOpen Research Forum (ORF)、七夕祭、秋祭、ホームカミングデイ、SFC独自の奨学金であるSFC教育奨励基金、海外フィールドワーク奨学金、小林正忠奨学金、政策研究支援機構などについても触れ、責務を無事果たすことができた。多くの学生たちが興味をもってもらえれば幸いである。
2つの説明会を通じて、今回、再認識したことがある。それは、
さまざまな実践を通じて、福澤精神を実感・継承し、自分を高められるところがSFCであるということ。
これからの未来社会の先導者たちがキャンパスに来てくれることをこころから願っている。
(掲載日:2007/07/30)
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