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2008.02.22

小さな小さな幸せ|徳田英幸(環境情報学部長)

2月19日に総合政策学部、2月20日に環境情報学部の入試が無事に日吉キャンパスにて行われた。今年は、2日とも大変良い天気に恵まれ、受験生の諸君ものびのびと受験できたのではないかと思っている。目の輝いている学生諸君たちと4月にSFCで会えるのが大変楽しみである。

実は、毎年、多くの教職員の方々やアルバイトの人たちに試験監督業務などをお手伝い頂いている。学部だけでは、あれだけの規模で試験を実施することは不可能であり、大変感謝している。今回も入試自体はスムーズであったが、環境情報学部からお手伝い頂いたある若手の先生が、監督に出られる時は、にこやかに、さっそうと試験本部を出ていかれたのであるが、試験監督を終えて戻られた時は、痛みをこらえながら、左足を引きずりながら戻ってこられた。なんでも試験会場へ向かう途中、段差のあるところで、足を挫かれたそうである。
後で、メールで連絡を頂いたのであるが、何でも足にヒビが入ってしまったとのことである。早く回復されることを祈っている。

さて、お題の「小さな幸せ」であるが、実際、心にゆとりがある人はこの「小さな幸せ」が、結構、意外に多く存在していることに気づくし、疲れきってしまっている人は、なかなか気づくことができないのかも知れない。自分にとっての「小さな幸せ」を感じられるかどうかが、このストレスフル時代の心の健康バロメータかも知れない。

さて、身のまわりの「小さな幸せ」に目を向けると、もうすこし「中ぐらいの幸せ」と認識すべきものの方が多いかも知れない。まず、1つ目の幸せは、家族4人で食事に出かけられる時である。つい最近であるが、偶然予定が合い家族4人で、焼き鳥屋に行き、子供たちとビールを飲みながら、将来の事や、彼らが子供時代の昔話で盛り上がった時などは、特に、感じる。2つ目は、我が家のトイレ番としての幸せである。彼女が朝、気分よく散歩し、定番のところで気分よく用を足してくれると、私も気分よく家にもどれる。一日が壮快にスタートするのである。この「小さな小さな幸せ」は、犬を散歩している人なら分かって頂ける幸せである。3つ目は、故障し、立ち上がらなくなり、何度電源を入れてもSad Mac状態になってしまった我が家の古〜いMacが、いろいろ格闘した結果、再びブートし、Smile Macが出てきた時などは「やった!」という達成感とともに、昔の友人と再会できたような「小さな小さな幸せ」を感じる一瞬である。

日々、ストレスフルな生活をしている我々にとっては、この「小さな小さな幸せ」を感じられるよう、心のバランスを持てることが不可欠であろう。

(掲載日:2008/02/22)

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