MENU
Magazine
2007.09.14

おかしら川柳|大西祥平(健康マネジメント研究科委員長)

今回のタイトルは川柳を作ってその話題をということですが、過去に一度も作ったことがなく、標語を考えたことはありましたが、極めてセンスの無い人間でありますので、おかしくありませんが、まじめな話題を皆さんに情報共有しておきたいと考えます。お許しください。

今年の8月にアメリカの心臓病協会およびスポーツ医学会が合同で委員会を開き、12年ぶりに日常の健康維持増進および疾病予防のために日常生活における運動指針が発表されました。日本の運動指針の最新データは、昨年にエクササイズガイドとして発表されていますが、その違いから国の特色がよく現れていることが分かります。
新しいアメリカの運動指針は非常に単純明快です。週5日間、一回30分の中等度の有酸素運動、たとえば速歩(時速5km)を続ける。または週3日間、一回20分のより活発な有酸素運動、たとえばジョギング(時速8km)を続ける。これを混在しても構わない。といった内容です。この運動量は必要最小限の運動で、これをまず行えば健康維持増進、疾病予防につながるということです。そして、この運動量よりも多ければ多いほどよりさらに健康に、また体力アップにつながります。頑張れば頑張るほど得られるものは大きいということです。しかし、やり過ぎはいけません。心臓発作や整形外科医のお世話になる危険性があります。過ぎたるは及ばざるが如しです。

日本の運動指針は運動量の程度を数値化して、座っている状態を1メッツとしてこれを一時間続けたときのエネルギー消費量を1エクササイズとしています。そして1週間に必要な運動量は23エクササイズとして、これに合致する運動を取捨選択してくださいというものです。なかなかマニアックなものです。さらにこの23エクササイズをこなす1例として一日1万歩を毎日続けてものとなっています。休みはありません。毎日歩きます。健康のためといっても休みは必要ではと思い、ワーカホリックな日本人の決め事かなとも思ったりします。

(掲載日:2007/09/14)

→アーカイブ