MENU
Magazine
2007.08.24

おかしら川柳:大学教員の夏休み|佐藤蓉子(看護医療学部長)

8月の大学は、学生の大半が長い休暇を満喫している最中である。世間の方は、この期間の教員は何をしているのか、学生と同じように長い休暇を楽しんでいるのではと勘違いされて、大学教員とはなんと優雅な商売でしょうと羨ましそうに言われることがある。しかし、お給料を頂きながら、2ヶ月間もゆったり休めるようなそんなに都合のよい話は残念ながらありません。看護医療学部の場合は、正規の授業も既に始まっています。2年次生の臨床実習が慶應大学病院で今週から始まった。さらに、アメリカやイギリスで、現地のナースからの指導を頂き病院の見学などもする海外科目もこの期間に3科目開講され、30数名の学生と教員が国外で研修している。助産実習のために、夜間も実習病院近くに泊り込んで指導している教員もいる。この期間、このような実習指導に携わらない教員は、ある程度まとまった時間を自由にできるこの期間を有効活用しようと、研究のデータ収集や分析に励んだり、原稿書きなどをして過ごしている。9月に入ると、秋学期の授業準備に勤しむことになる。

・・・と、結構忙しいことを強調しながらも、この間は教員にとってはやはり幸せな期間である。学期中には、気にしながらも手をつけられずにいた専門書をじっくり読んだり、成果をまとめることもできる貴重でうれしい期間である。

それなのに今年の夏は、ほんとうに暑い!冷房環境にいても汗が滲み出てくる。
・・・しかし、酷暑にも迷惑なことばかりではなく、役立つこともありました。締め切りに遅れがちなときの言い訳に使えますね。 


“原稿も 進まぬ理由(わけ)の酷暑なり”

(掲載日:2007/08/24)

→アーカイブ