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2005.11.18

義塾150年、SFC20年|小島朋之(総合政策学部長)

11月17日に直行便で到着した朝のワシントンは、いま紅葉真っ盛り。しかし、朝の気温は2度程度で、道行く人は厳寒の服装だ。9月に予定したロシア出張は急遽キャンセルせざるをえず、今回も中止の危険性があったが、なんとかすり抜けてワシントンまでやって来た。東アジアの中の日米同盟と沖縄問題について米国側研究者たちと議論して、2泊で20日には帰国する予定だ。

こちらでもSFCの卒業生が活躍しており、再会が楽しみだ。11月23日には六本木ヒルズでのORFでHCD(ホームカミングデイ)が開かれ、さまざまな研究会の同窓会が開かれるが、一足先にワシントンでHCDをしよう。

いつも卒業生たちと会って思うことは、慶應義塾とSFCへの想いの深さである。これがあるかぎり、義塾やSFCの将来も大丈夫だろう。ただし大丈夫と自信をもっていえる内容になるかどうかは、いまキャンパスにいる在学生諸君と教職員がどこまで卒業生の想いに応えることができるのかにかかっている。

応える絶好の機会が、いま間近に迫っている。慶應義塾は2008年に創立150年、SFCは2010年に開設20周年を迎えるのである。在学生、教職員そして卒業生も加わって、「社中」一体となって周年事業に取り組みたい。

「未来への先導、独立・協生」を掲げて、150年に向けた募金活動も本格的にはじまった。新学部、新大学院など、つぎの150年に向けた教育・研究の構想を実現することになっている。SFCも義塾の周年事業の中で、キャンパスとして新しい教育・研究プログラム、研究や国際交流の施設などが提案されるとともに、具体化に向けて議論されている。地道な日々の努力を積み重ねてきたからこそ、義塾は150年、SFCは20年を迎えようとしている。義塾とSFCへの深い想いを持続することが、最大の周年事業なのであろう。

(掲載日:2005/11/18)

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