11月23日と24日に、SFC世界が六本木アカデミーヒルズに再現されます。ORF(SFC Open Research Forum)が、六本木ヒルズ森タワー40階で開催されるからです。ORFはSFCの研究成果を発表する場であり、SFCによる研究の先端性と実用性が実感できる機会です。昨年につづいて今年もキャンパスの外で開くのは、SFCでの研究実績をより広く社会に向けて発信し、実績を踏まえて産学官連携の研究をさらに発展させるためです。
今年のORFは各研究室による目覚しい研究成果の発表だけでなく、特別イベントを用意しています。「21世紀をつくる対論12」がそれです。SFCの研究が時代のニーズに応えながら、さまざまな問題意識から多様な先端研究を通じて時代を先取りしていることをみせるために、SFCでは日常的に交わされている異分野の研究者間の対論をORFで再現することになっています。
SFCの3世代にわたる研究者たちがそれぞれの研究実績を背負って、「未来技術戦略から福澤精神まで」を対論します。オープニングセッションでは、SFC第一世代として初代の環境情報学部長、政策・メディア研究科委員長を務められた相磯秀夫先生(現 東京工科大学学長)先生、第二世代としていまSFCの研究を先導する村井純先生(SFC研究所所長)、そして第三世代としてSFC出身の若手研究者である井庭崇先生(総合政策学部専任講師)が登場し、「21世紀のネットワーク社会」を縦横に語り合ってもらいます。これにつづいて「科学技術と地域政策」、「少子高齢化とジェンダー」、「環境技術とアジア戦略」、「マスメディアとインターネット」、「福澤精神とポップカルチャ」が語られ、最後に竹中平蔵内閣府特命担当大臣と金子郁容先生が「市場とコモンズ 」をめぐって対論します。翌日は「未来技術戦略とベンチャー」、「身体知とスポーツビジネス」、「地球環境とデジタルアース」、「遺伝子情報と心の豊かさ」、「イスラーム世界との対話」、そして最後に村井純先生と坂茂先生がリアルとバーチャルの両面から「アーキテクチャと社会デザイン」を語りつくすことになっています。
これら12の対論を聴いていただければ、21世紀世界が分かるとともに、SFCの研究・教育がその核心を担っていることも理解していただけるはずです。11月23日、24日にSFC世界が再現された六本木アカデミーヒルズへの皆さんの来訪をお待ちしています。
(掲載日:2004/11/18)
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