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2004.04.21

「・」に込める想い|徳田英幸(政策・メディア研究科委員長)

21世紀COEプログラム成果中間報告シンポジウムが無事終わった。午前11時からの公開シンポジウムに続き、午後には外部評価委員をお招きし、プログラムの進捗状況や今後の取り組みに関する評価をいただくクローズドセッションを実施した。委員の方々からは、大変貴重なコメントを頂き感謝している次第である。評価される側の準備も大変であるが、評価する側は、もっと大変である。

SFCでは、学際・複合・新領域分野の「次世代メディア・知的社会基盤」、社会科学分野の「日本・アジアにおける総合政策学先導拠点-ヒューマンセキュリティの基盤的研究を通して-」と生命科学分野の「システム生物学による生命機能の理解と制御」の計2+1/3個の研究拠点形成プログラムが実施されている。今回のシンポジウムは、2002年度にスタートした5つのプログラムを対象に慶應義塾全体として開催したものであった。

「次世代メディア・知的社会基盤」プログラムは、いわば、なぜ研究科の名称の中で「政策」と「メディア」の2つの間に「・」がついているかの問いに対する答えを作っている感がある。メディアの変化は、コンテンツだけでなく、それを利用する行為パターンや社会制度自体に大きく影響している。プログラムの目的は、これからのユビキタス社会を支える知的社会基盤づくりについて、総合的に探求し、実践していくための研究教育拠点づくりである。特に、ITや

情報メディア学の研究者と政策科学系の研究者が、SFCという1つのキャンパスでのコラボレーションを通じて、新しい学問的な方法論までを創出している点が国際的にユニークである。また、幸いなことにこのプログラムは、世界的なレベルでの研究教育拠点形成だけでなく、国際的に活躍できる若手研究者の育成もねらいとしている。現在24名のリサーチ・アシスタント(RA*)諸君を採用しているが、今後もコラボレーションを通じて、いろいろな活躍をしていってくれることを期待している。

5月には、本番の中間審査ヒアリングがやってくる。

*リサーチ・アシスタント(RA)
「次世代メディア・知的社会基盤」プログラムでは、後期博士課程在籍者および同課程単位取得退学者をCOE研究員(RA)として採用し、21世紀COEプログラムの研究教育拠点形成の一翼を担ってもらっている。

(掲載日:2004/04/21)

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