MENU
Magazine
2014.02.10

活躍する卒業生|高野仁(SFC事務長)

学生の皆さんもご存知のことと思うが、慶應義塾のグローバルゲートウェイとするべく「未来創造塾」のプロジェクトが進んでいる。(参照→http://www.miraisozo.sfc.keio.ac.jp/

未来創造塾は滞在型教育・研究施設なので、寝食をともにしての学習・研究を経験することができる。若き日の福澤先生の適塾での経験の一端にでも思いを馳せてもらうことも可能だろうし、留学生や海外の研究者との異文化間コミュニケーションを体験することも可能だろう。

私は、若手職員の時に「ウィリアム&メアリー大学夏期研修講座」にSFCの学生たちと一緒に参加した経験がある。このように我々が海外に行って体験してきたサマースクールをこの「未来創造塾」で、海外からの人を受け入れて行なうことも可能である。SFCというキャンパスの可能性を広げる施設といえるだろう。

さて、慶應義塾では、この未来創造塾開設事業のために募金活動を行なっている。この募金活動は「教育・研究・医療環境整備事業」として、信濃町の慶應義塾大学病院新病棟建設の事業と矢上の世界トップレベルの理工学教育研究拠点の形成事業とともに、多くの塾員をはじめとした義塾関係者や様々な法人や篤志家の方にご協力をお願いしている。

私もこの活動の一端を担い、SFC卒業生企業などに出向く機会をいただいている。その企業の経営者の中には、先に紹介した「ウィリアム&メアリー大学夏期研修講座」に学生時代に一緒に参加した卒業生や、当時、課外活動や奨学金の窓口で対応したことのある卒業生がいて、大変懐かしくもあり、そして現在の活躍ぶりを垣間見ることができて、大学職員冥利に尽きるという感慨をいだく。

募金のお願いをするとともにSFCウェブページの「SFCスピリッツ」のコーナーに原稿を書いてもらうことをお願いしているので、学生の皆さんも、そこから卒業生の現在の活躍を目にされたこともあるのではないだろうか。

そんな中、先日、ある経営者の方から、ぜひSFCの学生に自分が今取り組んでいるIT業界やベンチャービジネスというものにもっと興味を持ってほしいという話をうかがった。そこには、採用試験をもっと受けに来てほしいという思いもあるだろうが、SFCの学生を卒業後に戦力として期待しているという思いもあるように感じる。

そうしたSFC卒業生経営者の思いのつまった企画が、2014年4月19日(土)に企画されている。会場は、SFCのΘ館である。Infinity Ventures Summit(インフィニティ・ベンチャーズ・サミット「IVS」)という 、「無限の可能性をもつベンチャー企業を生み出す場・集まる場」という意味を込めたインターネット,モバイル、ソフトウエアなどIT業界の国内外の経営者・経営幹部を対象とした年2回の招待制のオフサイト・カンファレンスだそうだ。(参照→https://www.facebook.com/events/411540238974211/ )主にSFCの大学生・大学院生と若手卒業生を対象とした選抜制のイベントなのでぜひ多くのSFC生に参加してほしいと運営に携わっている経営者の一人は熱く語ってくれた。

今回の募金事業を通じて、私も今まで以上に、卒業生の活躍に触れる機会が増えた。ぜひ、在学生の皆さんもIVSのようなイベントを通じて、卒業生が今、社会の中でどのような活動・活躍をしているかを知る機会としてもらえれば、自分自身の未来を考える一助になるのではないかと思う。

卒業生の活躍が連綿と続いていくことを信じて本稿をしめたい。