時々呼ばれて行ったことのある三田キャンパスの塾監局2階の部屋は、なんとなく薄暗いイメージがあった。
しかし、ある朝早く部屋に入ると、6月のやや強い日の光が差し込んでいて、意外に午前中は明るいのだと気づいた。窓の景色はイチョウの木の葉でほぼ埋まっているが、東向きの窓なのだ。
今回が総合政策学部長として書く最後のおかしら日記になった。心残りは、コロナ禍で卒業証書を一人の卒業生にも手渡しできなかったことだ。
それでも、少しずつ、これで良いのだという気になり始めた。
これまで支えてくださった皆さん、どうもありがとうございました。特に脇田玲環境情報学部長、加藤文俊政策・メディア研究科委員長とは三役として長い議論の時間を過ごしました。三人それぞれが違うからこそより良い方向を目指すことができたと信じています。廣田とし子キャンパス事務長はじめ、職員の皆さんにも大変お世話になりました。
学生の皆さん、コロナ禍で苦しいところもあるかもしれませんが、めげずに大いに学んでください。α館の3階から、塾監局の2階に場所を変えてSFCを見守ります。