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2023.07.11

「サステイナブルキャンパスプログラム」が未来先導基金公募プログラムに採択|環境情報学部長 一ノ瀬 友博

3月7日に公開されたおかしら日記で、キャンパスのサステイナビリティに関わるプロジェクトを始めますという案内をしたが、SFCから提案していた「サステイナブルキャンパスプログラム」が未来先導基金の公募プログラムとして採択された。未来先導基金の目的に合う教育プログラムを対象とした慶應義塾内の競争的な資金で、幸運にも多くの応募の中から選出された。

サステイナブルキャンパスプログラムは、SFCのすべての部局、すなわち総合政策学部、環境情報学部、看護医療学部、政策・メディア研究科、健康マネジメント研究科、湘南藤沢中等部・高等部が協働するプログラムである。プログラムのアウトカムとして、サステイナブルなキャンパスの実現を目指す。プログラムでは、5つのプロジェクトが相互に連携しながら進められる。それぞれ資源循環、自然環境、カーボンニュートラル(以下CN)、健康と地域、食と農をテーマとする。資源循環については、これまでもごみの分別収集などに取り組んできた塚原沙智子研究会が中心的に進める。自然環境は、キャンパス内外の生物調査を行ってきている一ノ瀬友博研究会が担当する。CNは2022年度から特別招聘准教授として総合政策学部、環境情報学部で授業を担当している有野洋輔先生に助言をいただきながら、塚原研究会、一ノ瀬研究会が連携して進める。健康と地域は、藤沢市において健康をテーマに活動してきている秋山美紀研究会が、看護医療学部の石川志麻研究室、健康マネジメント研究科の小熊祐子研究室と協働して推進する。食と農については、遠藤・御所見地区における学生の農業体験や地産地消に取り組んでいる長谷部葉子研究会が地域と連携しながら取り組む。加えて、高等部では成田宏昭教諭の指導の下に環境プロジェクトが取り組まれてきたので、5つのプロジェクトと連携して藤沢市内でアウトリーチなどを進めていく。

この採択が決まるより前の5月9日にプレキックオフミーティングを開催し、5つのプロジェクト、高等部の環境プロジェクトの概要を共有した。同じキャンパスで動いている様々なプロジェクトについて意外なくらいお互い知らないことを痛感した。このサステイナブルキャンパスプログラムが、関連するプロジェクトの横串となるようにしたいと考えている。キャンパスはもうそろそろ夏休みを迎えるが、関連する特別研究プロジェクトも開講される予定である。単位を取得できるのは総合政策学部、環境情報学部の学生に限られてしまうが、是非履修を検討してほしい。また、サステイナブルキャンパスプログラムに興味を持っていただいた方からの連絡も大歓迎である。

一ノ瀬 友博 環境情報学部長/教授 教員プロフィール